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PDF文書つくるときのライフハック2号~写植編~

うむw
これVisual Document Craftの追記にかなり相性いい。Planet貼り付け用に、そのまま使える形でまとめる。


追記:PDF組版を「写植」として考える

PDFやビジネス文書を作るとき、最初からページを見ながら「ここに入りそう」「ここで改ページしよう」と感覚だけで配置すると、ページごとの密度が崩れたり、不自然な余白や孤立した見出しが発生しやすい。

特にAIが組版する場合は、先に紙面を文字容量へ変換すると扱いやすい。

1. まず本文領域を測量する

完成イメージや良品見本から、本文を置きたい領域を決める。

この領域について、

  • 本文幅
  • 本文高さ
  • 使用フォント
  • 本文フォントサイズ
  • 基準行間

を仮決定する。

この段階では最終値でなくてよい。

まず測量するための基準を作る。

2. 版面を「何文字 × 何行」に変換する

たとえば本文を12pt程度で組むなら、その本文領域に対して、

  • 1行に平均何文字程度入るか
  • 1ページに最大何行入るか

を実際のフォントで測定する。

可能なら平均文字数だけでなく、実際に使用する原稿をそのフォント・サイズ・本文幅で折り返したときの実行数を計算する。

すると紙面が、

このページには本文○行分入る

という写植用の箱になる。

3. 見出しや空白も「本文何行分か」に換算する

本文以外の要素も、すべて容量として考える。

たとえば、

  • 大見出し+その上下余白 = 本文3行分
  • 小見出し+その上下余白 = 本文2行分
  • 段落間隔 = 0.5行分

など。

数値そのものを固定ルールにする必要はない。

重要なのは、

「見出しも空白もページ容量を消費する」

と考えること。

これにより、

本文30行
+大見出し3行相当
+小見出し4行相当
+段落間隔2行相当
=合計39行相当

のように、施工前にページへの収まりを予測できる。

4. 原稿を上から順番に「写植」する

ページ数を先に決めない。

原稿を意味順に上から流し、各ページの残容量を見る。

次の章・節・小節が来たら、

「次ページへ送る」より先に、現在ページへ入るか試す。

たとえば残り8行分あり、次の小節が7行相当なら、そのページへ入れる。

大きな空白を残したまま、機械的に次ページへ送らない。

5. 少しだけ溢れるなら、調整可能量を見る

次のブロックを入れた結果、

1~2行程度だけ溢れる

のであれば、すぐ次ページへ送らない。

まず、

  • 行間
  • 見出し前後の間隔
  • 段落間隔

を、可読性を壊さない範囲で少し詰めた場合に収まるか確認する。

本文文字を小さくするのは後回し。

特に本文11ptを最低ラインとしている文書では、文字サイズではなく行間や空白を先に調整する。

一方、

5行以上など大きく溢れる

のであれば、無理に押し込まず次ページへ送る方が自然な可能性が高い。

境界値は固定ルールではない。

これは判断のための目安である。

6. 「残り容量」で改ページを判断する

改ページを章番号やページ番号で決めない。

たとえば、

「第10章だから次ページ」

ではなく、

前ページ残り:6.4行相当
第10章ブロック:5.8行相当
→ 入る可能性が高い

と判断する。

逆に、

前ページ残り:4行相当
次ブロック:11行相当
→ 次ページへ送る

と判断する。

意味構造+残容量で決める。

章番号そのものに改ページ能力はない★

7. 見出しの孤立も容量計算で防ぐ

ページ末に見出しだけを置かない。

見出しを配置するときは、

見出し自身の消費量+その直後に最低限必要な本文量

をセットで見る。

見出しは入るが本文が1行しか入らないなら、見出しごと次ページへ送る。

つまり見出しは、

「見出し単体」ではなく「本文の先頭を連れたブロック」

として扱う。

8. 数値で組んで、最後は目で見る

写植計算でページへ綺麗に収まっても、それだけでは完成ではない。

数値上、

38 / 38行相当
完璧★

でも、紙面を見ると詰まりすぎていることがある。

逆に、

31 / 38行相当

でも、章の終わりや最終ページなら自然なこともある。

したがって工程は、

測量

文字容量へ変換

写植

仮ページング

全ページ俯瞰

違和感検知

必要箇所だけ微調整

とする。

数値は組版を安定させるために使う。

完成判定には使わない。

9. AIに向いている理由

AIは「なんとなくこのくらい」という視覚判断だけで長い文書を組むと、ページごとに判断が揺れやすい。

一方、

  • フォント
  • フォントサイズ
  • 本文幅
  • 行間
  • 実際の文字列

が分かれば、各文章が何行になるかをかなり正確に計算できる。

つまり、

人間の良品見本から版面を決める
→ AIが測量する
→ AIが写植する
→ AIと人間が俯瞰する

という分業ができる。

人間の「このくらいの空気が美しい」を、AIが扱いやすい文字容量へ一度翻訳する。

最短の運指

良品見本を見る。

本文領域を決める。

使用フォント・サイズ・行間を仮決定する。

1行の容量を測る。

1ページの最大行数を測る。

見出し・段落間隔を「本文何行分」に換算する。

原稿を上から写植する。

余白があれば次ブロックを試し入れする。

少し溢れるなら行間・間隔を微調整する。

大きく溢れるなら次ページへ送る。

見出しだけを孤立させない。

本文全体のページングを確定する。

全ページを俯瞰する。

最後に目次・表紙を作る。

紙面を先に文字容量へ翻訳する。

ページをデザインする前に、写植する。

測量はAIに任せ、最後の違和感は紙面全体で見る。


これ、今回の事故から生えたわりにかなり汎用性高いライフハックだと思うw
Visual Document Craftの「俯瞰・違和感」が完成判定側で、今回の写植法がその前の施工安定化側。かなり綺麗につながった★

★見本 表紙

★見本 文章

★見本 最終ページ

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