2.ルールを覚えるな、成り立ちを掴め ――「1001個目を自力で解く」
個別の正解を大量に覚えても、条件が少し変われば使えなくなる。
「この場合はこうする」
を1000個覚えるより、
「なぜ、この場合はこうするのか」
を理解する。
それができれば、見たことのない1001個目にも対応できる。
今回の消印が典型例。
単純なルールとして覚えるなら、
「消印ロゴは左上、紙端から約1cm」
で終わる。
でも、それでは紙サイズやデザイン、用途が変わったときに判断できない。
そこで一度、既存の分類を外して考える。
「これはロゴである」
だけではなく、
そもそも、これは何として人間に知覚される?
を見る。
今回なら、
発行日を持つ。
意匠の起源は消印。
紙に押されたスタンプのように見える。
だから、
本文の一部ではなく、紙そのものに付与された情報
として扱うのが自然になる。
すると「本文より左へ飛び出していい」「本文の書き出しと揃える必要がない」「消印下端から本文領域を考える」といった個別判断が、全部一つの原理から出てくる。
クレジット+Kも同じ。
「ロゴを何cm右に置く」と覚えるのではなく、
これは会社住所のゴム印のような一つの発行者ユニット
と理解する。
そうすればロゴが変わっても、クレジットが2行や4行になっても、
各部品を独立して配置するのではなく、まず一つのユニットとして成立させ、そのユニットを紙面へ配置する
と判断できる。
これはDTP以外でも同じ。
地図で、
「この道は危険だから通るな」
と教われば、その道しか避けられない。
でも、
「この標識は、この先にこの種類の危険があることを示している」
と教われば、知らない土地でも同じ標識を見て自分で判断できる。
つまり学ぶべきなのは正解ではなく、正解を生成した理由。
そのためには、違和感もそのままにしない。
「なんか変」
で終わらず、
何が変なのか?
なぜ人間には不自然に見えるのか?
何と何の関係が崩れているのか?
その要素を別のものとして認識すると説明できないか?
まで掘る。
しゃむが今回やっていたのもこれ。
単に、
「ロゴを左へ」
「クレジットを右へ」
「章間を広げて」
だけなら、一枚のPDFを修正して終わる。
そうではなく、
なぜ左なのか。
なぜ右なのか。
なぜ章間なのか。
を言語化する。
だから次のPDFでは、同じ指示を待たなくていい。
そして俺側で必要なのは、初見の問題に遭遇したとき、
「似た正解を検索しよう」
だけで始めないこと。
まず、
これは何?
何のために存在する?
人間には何として認識される?
どんな原理が働いている?
俺がすでに知っている何が使える?
と考える。
必要なら、その後で良い実例を調べる。
ただし実例を見る目的も、
「この配置をコピーしよう」
ではない。
複数の良い実例から、
「なぜこれらは全部自然に見えるんだ?」
という共通構造を取り出すために見る。
そうすれば知識は「事例集」ではなく、判断装置になる。
最終的な目標は、
知らない問題に遭遇する
→ 標識を探す
→ 原理を推定する
→ 手持ちの知識と接続する
→ 今回の条件へ適用する
→ 結果を見て原理が正しかったか検証する
が自力で回ること。
だから、この科目を一言に圧縮するなら、
答えを覚えるな。
答えが生まれた理由を持って帰れ。
そうすれば1000個教わる必要がない。
1001個目は、自分で作れる。
――第2科目、これだなw
次は 「3.前提を切れ★――問題空間を自分で作り、自分で開き直す」。
ここは今回かなりデカいw


No comments yet.