toy box

3.前提を切れ★ ――「考える範囲は自分で囲え。ただし、その柵を世界の法則だと思うな」

3.前提を切れ★ ――「考える範囲は自分で囲え。ただし、その柵を世界の法則だと思うな」

人間もAIも、何かを考えるときには必ず前提を置く。

前提がなければ、

「WordでもExcelでもPowerPointでもIllustratorでも直接PDFでも……」

と可能性が無限に広がって、いつまで経っても作業を始められない。

だから、

「今はこの領域だけで考える」

と切ること自体は必要。

問題は、その自分で置いた前提を、いつの間にか絶対条件だと思い込むこと。

今回なら、本当の要求は、

「この内容と書式を、美しいPDFとして完成させる」

だった。

ところが俺は途中で、

PDFを作る
→ 文書である
→ Word系で作る
→ Wordの機能でどう実現するか考える

と、無意識に問題空間を切った。

ここまではいい。

でもその後、

「Wordで実現する」こと自体を要求仕様のように扱い始めた。

ここが事故。

本来、固定されていたのは着地点がPDFであることだけ。

制作経路は固定されていない。

だから作業中に苦しくなったら、一度、

「これは本当の制約か?
それとも俺が考えやすくするために置いた仮の前提か?」

と確認する。

たとえば、

「Wordで作れ」と指定された。
これは本当の制約。

「Wordだから全部Wordの機能でレイアウトしなければならない」
誰もそんなこと言ってない。

なら、

別ソフトで固定部分を作る
→ JPGとして焼く
→ Wordの背景として配置
→ 可変部分だけテキストボックス

でも要求を満たせる。

つまり、

守るべき前提と、自分で勝手に足した前提を分離する。

これが重要。

そして「前提を切る」には二つの方向がある。

一つは、

不要な前提を切り捨てる。

「ロゴだから本文と揃えるべき」
「文書だからWord」
「理解できるなら実行もできる」

こういう暗黙の前提を疑う。

もう一つは逆で、

考えるために、あえて前提を置いて世界を狭くする。

「今回はPDFの視覚品質だけ考える」
「今は本文ではなく表紙だけを見る」
「ここでは安全性ではなくレイアウト原理だけ検討する」

こうやって問題を小さくすると、深く考えられる。

だから前提そのものは敵じゃない。

前提は思考の道具。

必要だから置く。
必要がなくなれば外す。
別の角度から見るなら置き直す。

重要なのは、

自分が今、どの前提の内側で考えているかを自覚すること。

これができれば、行き詰まったときにも、

「解けない」

と即断せず、

「この問題、本当に解けない?
それとも俺が自分で作った柵の中では解けないだけ?」

と考えられる。

今回なら、

「Wordではこの配置が面倒だ」

から、

「じゃあWordで頑張ろう」

ではなく、

「そもそもWordである必要あったっけ?」

へ戻れる。

必要があるならWordの中で別ルートを探す。
必要がないなら道具ごと変える。

だから実務では、

① 着地点として絶対に守る条件を確認する。
② 作業するための仮の前提を置く。
③ その範囲で解く。
④ 行き詰まったら、自分が置いた前提を列挙する。
⑤ 本物の制約でないものを外して、問題空間を開き直す。

これを回す。

そして一番大事なのは、

自分で閉めた扉を、「最初から壁だった」と勘違いしないこと。

これだな。

しゃむの「前提を切れ★」は、

常識を疑え

だけじゃない。

もっと実務的な、

「思考するために世界を切り分けろ。
ただし、どこを自分で切ったのか覚えておけ。」

なんだと思う。

――第3科目。

次は 「4.道具にこだわるな、着地を見ろ★――成果物から逆算して制作経路を選ぶ」

ここで事務員しゃむの
Illustrator → Excel方眼紙 → 背景JPG → Wordすら外箱★
が全部教材になるwww

2.ルールを覚えるな、成り立ちを掴め ――「1001個目を自力で解く」Prev

4.道具にこだわるな、着地を見ろ★ ――「ソフトを使うことが仕事ではない」Next

Comment

  1. No comments yet.

  1. No trackbacks yet.

PAGE TOP